天皇陛下の生前退位で年号(元号)廃止論の弱点と課題とは?
天皇陛下の生前退位で年号(元号)廃止の声が多数出ています。そこには現代の若者の感覚が浮き彫りとなって来ています。天皇陛下が生前退位されたタイミングで元号(年号)の話がでるなら、西暦だけを使用すればいいと云う考えですね。ちょっと私は寂しい気持ちになりました。
出典:http://blog.goo.ne.jp/raishou0213/e/192302cb87eba753372564118dcf686a
小渕元首相が額縁を掲げたこのシーンは平成の始まりでした。バブルという言葉が残っていた時代でした。激動の昭和が終わり、【平らに成る】と願いをこめた平成がスタートしたのです。大震災を何度も経験し、リーマンショックなど経済も落ち込んだ平成でした。元号(年号)は?
というお話です。
目次
天皇陛下の生前退位で元号(年号)変えなければならないのか?
天皇陛下の生前退位で元号(年号)を変更しなければならないのか?という話です。中には生前退位だけで後はイジる必要なしという声もありますが、問題とされていることは山積みになるのです。しかも、皇室の問題と成ればライトとレフトの衝突が必死ですからね。難しい問題です
■関連記事:元号を変える理由とその候補は何?
→生前退位した場合の年号(元号)の候補は?
【元号法】というものがあり、
その中で、
【皇位を継承するときに、元号も改める】との主旨が書かれています。
つまりは、
天皇が変わったら、
新しい時代ですよ。ってことになります。
ですので、
【平成】ともオサラバです。
これを生前退位された場合は行わなければなりません。
もちろん、現在の皇室典範では生前退位は定められていませんので、
元号の前に変えなければならないことはあります。
安倍首相は皇室典範を改定しそうな発言をされています。
今上天皇がご高齢であることから、
そこは柔軟な対応を刷ることでしょう。
ですので、
現行では、
【天皇陛下が生前退位された場合は、元号(年号)を変えなければならない】
ということになります。
ということは、
レジスターなど、
様々な機械やコンピューターの設定を変えなければなりません。
この辺の理解と言う言葉も含まれているのかもしれません。
天皇陛下の生前退位のタイミングで元号(年号)廃止との声が多数
天皇陛下の生前退位のタイミングで元号(年号)を廃止にするべきとの声が多数出ています。それは若者からの意見で、日本をもっと勉強すればそのような言葉はなくなると思うのですが、今の若者の感覚を表している言葉だと思いました。それではTwitterから拾ってみます。
天皇制ってほんとに気持ち悪いもんだな…。天皇でさえキモがる儀式があるという。わけわからん宮中祭祀とか軒並み廃止して、ついでに元号も無くしちゃえばいいのに。
— yokatopia (@yokatopia) 2016年8月8日
どうして、このような意見になるのか理解できませんが、私はこの時に、「他の国の国王と晩餐会をするときに、席を並べるのが【安倍ちゃん】でいいのですか?恥ずかしくないですか?」と答える様にしています。それを税金の無駄だなんて。
今上陛下が退位されたら、良い機会だから公文書における元号の使用を廃止しよう。元号は一応置くけど特殊な用途における使用に留めるべき。
— 感熱紙(リフレクターインコム) (@thermalpaper00) 2016年8月8日
べき、の意味もよく分かりませんが、その時代を表す元号はどの場所でも使用してもいいと思うのですが。
元号てもう廃止でよくね?ややこしいし。
— みいちゃん/九領会 (@greentreecure) 2016年8月8日
若者の感覚とはこれです。要は西暦と元号を計算するときにややこしいから。ということです。太陽暦や太陰暦とは次元の違う話なのです。
西洋から影響を受けたものが多くひしめいている現代でありますから、そういう発想が生まれるのも仕方がありませんが、邪魔か計算が難しいだとかで廃止というのも安直な感じがしますがね。日本には西暦や元号とは別に皇紀というものがあります。平成28年は皇紀2676年です
元号廃止論を受けて、私が思うこと
元号が変わるというのは時代が変わるというものであって、
時代を表すキーワードであり、
西暦とは加算されていく物で時代が明記されないものであることから、
公文書に関しても、
何時代の何年何月何日に○○があったと記されるべきだとは思いますがね。
もちろん、
世界のとのやり取りに関して言えば西暦の使用はルールでしょうが、
日本国内の文章を後世に残す場合は元号であるべきだと思います。
現在の使用という極めて短期間の事ではなくて、
長い、
これからも続く史実の明記の為にも元号は残すべきだと思います。
だって、
「例えば東日本大震災が2011年にありました。」
って100年後に振り返る時、アレ?どんな時代だっけ?となるでしょうから。
元号とはその時代を表す括りのキーワードでもあるのです。
天皇陛下の生前退位で議論になるであろう問題は?
天皇陛下が生前退位された場合、議論になるのはどのような問題がるのでしょうか?一つの改定から様々な問題が出てきます。皇室典範そのものを変えなければならないという話にもなって来ますし、もしかしたら、日本のルール自体も変わってしまう問題も潜んでいるかもしれません
- 元号(年号)はどうするのか?・・・現在の元号法では生前退位となると難しい
- お住まい・・・皇居からどちらへ?
- 呼称・・・今上天皇ではなくなるわけです。昔は法皇などありましたが、それだと天皇よりも上の位という意味になります。
- 皇太子不在・・・皇太子は皇帝の男子。皇位継承第一位にある皇子とありますから、愛子さまは女性です。[
■関連記事:天皇陛下のお気持ちに秘められたメッセージが都市伝説級というお話。
→天皇陛下が生前退位後、雅子様は皇后に相応しいのか?という話
これら以外にも、
予算の問題もあるでしょうし、
役割の問題もあるでしょう。
天皇陛下のご意向は今後、
生前退位を継続して欲しいとの願いも込められていますから、
もしかすると、
意図的に生前退位する天皇も出てくるかも知れません。
今、目に見えていない問題が出てきそうではあります。
まとめ
私は皇室も元号も必要で、大化の改新以降続いてきた元号が、今の簡略社会の煽りを受けて廃止されるというのも文化の喪失だとも思いますし、逆に考えれば西暦の加算しかされない機能とし不十分なシステムに不満を感じるのは、元号廃止論者だと思っていますが、どう考えますか?
探求心旺盛な【はちさん】です。
コメントを残す